チュニジアの夜 / 小林陽一&ジャパニーズジャズメッセンジャーズ
これまで優れた若手ミュージシャンをメンバーに加えJ-ジャズを牽引してきたベテラン・ドラマー、小林陽一が再びジャパニーズジャズメッセンジャーズ(JJM)を組織、2管による本格的なモダンジャズを聞かせてくれる。ピアノ・トリオ全盛の今日、ホーンの加わったバンドでレギュラーに活動することは大変だが、5人にこだわる小林の信念は立派だ。メンバーは、谷殿明良(Tp)、浜崎航(Ts)、三木成能(Pf)、高道晴久(B)でいずれも第一線で活躍している注目の若手ミュージシャン。中でも、トランペットの谷殿とサックスの浜崎に注目する。谷殿のオリジナル、”Haru no Ame”はマイナーの美しい曲でアレンジもよく谷殿、浜崎がエモーショナルなソロを聞かせる。また、浜崎のオリジナル”For A Chance”はJJMの代表曲になりそうなファンキーな曲で、両者のエキサイティングなプレイが痛快だ。本家、ジャズメッセンジャーズに因んだ曲”In Case You Missed It”、”A Night In Tunisia”では小林のワイルドなドラムソロも楽しませてくれる。会心作